前から折りたたみスマホを使ってみたいと思っていた。でも、Galaxy Z Flip 6を筆頭とする折りたたみスマホは高い。
そんなことを考えながら秋葉原を散策していたときに出会ったのが、ZTE Libero Flip A3042Tだ。
折りたたみスマホなのに26,000円で買える。思わず衝動買いしてしまった。
サブスマホとして使用して2ヶ月経ったのでレビューとその感想を述べたい。

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Libero Flipの特徴

Libero Flipの特徴をまとめると以下の三点になる。
- 折りたためてキレイな有機ELディスプレイ
- 折りたたみスマホとしては破格の26,000円
- そこそこ使えるミドルスペック
折りたたみスマホでは破格の26,000円で、Snapdragon 7 Gen 1搭載。ゲームや写真にこだわらなければ日常使いできる性能が魅力的である。
さらに、120Hz駆動、おサイフケータイ搭載、急速充電対応、金属製フレームなど付加価値もてんこ盛りである。
しかし、廉価モデルなだけあって無線充電は非対応。OSはほぼ純正Androidで所々に洗練されてない印象を受ける。
Libero FlipはY!Mobile専売モデルで定価31,680円、他社からの乗り換えで購入すると10,080円で買える。その他、IOSYS等でも新古品を安く購入することができる。
高コスパな折りたたみスマホ
Libero Flipは折りたたみスマホにも関わらず、26,000円という破格で購入できてしまう。Galaxy Z Flip 6やMotorola Razar 50の値段が10万円を超えることを考えると驚くほどに安い。

丸型の背面ディスプレイを搭載。フレームには金属を使用していてチープ感は感じさせない。
それでいて、Snapdragon 7 Gen 1搭載。Antutuは66万点と軽いゲーム程度なら問題なくプレイ可能だ。

折りたたみということで、ディスプレイは必然的に有機ELになるのだが、有機ELなだけあって発色がよくキレイ。縦長ディスプレイが映画との相性抜群である。正面から見る分には折り目も気ならない。
指紋認証と顔認証を備える
Libero Flipは電源ボタンに指紋認証が内蔵されている。画面内指紋認証に慣れると不便だが、価格を考えるとついているだけでも有り難い。

センサーにタッチしてからロック解除までは約0.7秒ほどで、実用上問題ないレベルの速度である。ただし、センサーが細いので指をセンサーと平行に当ててあげる必要がある。
顔認証はAndroidスマホに広く普及しているインカメを使用する。

顔認証は感度が高く、インカメの画角の端や顔の角度が正面を向いて無くても反応する。顔の認識速度も1秒足らずと早い。
暗がりや、逆光でもしっかりと顔認識してくれて、壁紙を白系にしておけば完全な暗闇でも顔認証することができた。
認証後に自動でロック画面がホーム画面に遷移しないところは不便だが、この値段に指紋認証と顔認証が揃っているのは驚異的である。
メインカメラで自撮りや集合写真が撮れる
折りたたみスマホといえば、メインカメラで自撮りができることが魅力である。
もちろんLibero Flipもメインカメラで自撮りが可能だ。

本体を折り曲げた状態で、サブディスプレイを使用するとインカメのようにメインカメラで写真が取れる。
メインカメラの画質は低めだが、それでも他のスマホのインカメより画質はよいので十分折りたたみスマホの恩恵を受けることができる。
本体の角度を90度にすれば、テーブルなどにスマホを置いて友人・家族等と集合写真を撮れることも売りの一つだ。

旅行に行くときに友人と集合写真を撮る。そんなときに活躍するのが折りたたみ機構だ。
画質が悪く、カメラを構える人が歪むインカメを使う必要もなく、自撮り棒を持ち運ぶ必要もない。いい感じのスマホを置けるスペースだけあれば集合写真が撮れてしまう。
撮影の様子を外部ディスプレイで確認しながら撮影でき、ジェスチャーでシャターを切ることができる。
ただし、このモードを使用すると縦写真になることは残念な点である。
Bad👎重い、そして重心が高くて持ちにくい
Libero Flipの欠点は持ちにくいことにある。

210gはやはり重い。通常のスマホで210gならば問題なく使えるのだが、Libero Flipは細長い。
さらに、重心が本体の中心にあるため、仰向けになって片手で持つと本体重量以上に重さを感じて疲れる。
縦長・重量増は折りたたみスマホの宿命なのかもしれないが、重心がせめて本体下部にあればよかったと思う。
Bad👎謎に感度の高いタッチパネル
Libero Flipを使用してイラッとするのが謎に感度の高いタッチパネルである。

感度が高すぎてシングルタップがダブルタップになる。
特にイライラするシーンがパスワード入力の時だ。誤入力が伏せ字になってわからないので、何回も再入力を求められることになった。
筆者は普段フリック入力を使用するので大きな影響は無いが、キーボード入力をする人にはかなりストレスになるだろう。
ここらへんは、価格相応である。
サブディスプレイのアプリはおまけ程度
Libero Flipのサブディスプレイで使用可能なアプリは下記である。
- 時計
- 通知の確認
- カメラ
- 天気予報
- 音楽の停止・再生
- ストップウォッチ

GalaxyやRazarのようにLINEの返信や検索をすることなどはできない。そもそも画面が小さいため操作性が悪く、画面を開いたほうが早いし便利である。あくまで、おまけ程度の機能である。
Libero Flipの詳細なスペック
Libero Flipの詳細スペックを下記の表にまとめた。
機種 | ZTE Libero Flip |
---|---|
メインディスプレイ | 6.9インチ 有機EL 2,790×1,188 |
サブディスプレイ | 1.43インチ 有機EL 466×466 |
CPU | Snapdragon 7 Gen 1 |
メモリ (RAM) | 6GB |
容量 (ROM) | 128GB |
OS | Android 13 |
サイズ | Open:約W76×H170×D7.3mm Close:約W76×H88×D15.5mm |
重量 | 214g |
防水・防塵 | IPX2 / IP4X |
カメラ | 標準:50MP(広角)+2M(深度) |
インカメラ | 16MP |
生体認証 | 指紋 / 顔 |
バッテリー | 4,310mAh |
充電規格 | USB Type-C PD-PPS対応 73分 |
カラーバリエーション | ホワイト / ゴールド / ブルー |
おサイフケータイ | ◯ |
SIM | nanoSIM / eSIM |
Libero Flipは全体的にミドルクラスのスペックとなっており、ゲームや写真撮影にこだわらないようならば問題なく使用できるレベルである。
この価格帯で指紋認証と顔認証両方使用でき、おサイフケータイも使用できるのはありがたい。
Libero FlipのAntutuスコア:66万点

Libero FlipのAntutu Benchmark v10のスコアは66万点であった。
これは4,5年くらい前のハイエンドスマホのスペックに相当する。最新の重いゲームでなければ問題ない程度のスペックである。
これが、2.6万円はやはり破格である。
まとめ
今回、Libero Flipを紹介した。
Libero Flipは折りたたみスマホにもかかわらず、2万円程度で買えるコスパスマホである。にも関わらず、性能はSnapdragon 7 Gen 1搭載で、軽いゲームなら難なくプレイできる。
折りたたみスマホが前から気になっているけど、高くて手を出さないという人におすすめできるスマホである。
筆者もサブスマホとして使用しており、旅行で集合写真を撮るときやカーナビとして使用している。
折りたたみスマホが欲しい人や安くそこそこのスペックのスマホが欲しい人は購入を検討してほしい。